アクアのスペック情報！加速性能や乗り心地はどうなの？

アクア（トヨタ自動車）は2011年よりハイブリッドコンパクトカーとして販売されており、その人気から多くの方が購入しています。

燃費性能に注目を集めてしがちですが、走行性能へはどれくらい満足されているのでしょうか。

加速性能や乗り心地についてまとめてみたいと思います。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02

アクアのスペック情報

アクアの基本情報はこちらの通りとなっています。

・寸法

引用：https://toyota.jp/aqua/grade/l/

外寸
4,050mm×1,695mm×1,455mm

内寸
2,015mm×1,395mm×1,175mm

ホイールベース
2,550mm

・重量

車両重量
1,090kg

総重量
1,365kg

・性能

最小回転半径
4.8m

燃費消費率
34.4km/L（JC08モード）

駆動方式
FF

ミッション
CVT（無段変速）

・ドア、シート

引用：https://toyota.jp/aqua/exterior/?padid=ag341_from_aqua_navi_exterior

ドア数
5箇所（ハッチバック含む）

シート列
2列（6：4分割可倒式リヤシート）

乗車定員
5名

・エンジン

エンジン
直列4気筒DOHC

総排気量
1,496L

使用燃料
レギュラーガソリン（無鉛）

燃料タンク容量
36L

・最高出力

エンジン
54kW（74PS）

モーター
45kW（61PS）

ハイブリッド合算
73kW（100PS）

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02

アクアの外寸はコンパクトカーの標準値に納められていますが、空気抵抗を軽減するために、フロントノーズを長めにとっている分、全長は他の車より少し長いです。

全高も同じ理由から車高を低くした形になっており、美しい流線形のフォルムはリアの細部にまで渡ったこだわりを見せています。

後部座席の乗り降りに頭を下げる感じとなってしまいますが、内寸もゆとりの空間を持っていますので、座ってしまえば圧迫感は感じられません。

車両の重さは本体だけですと、わずか1トン程度となっており、とても軽い印象を持ちます。

車高を低くすると共に低重心化へ努めており、エンジンやバッテリー、ハイブリッドシステムの配置を中心下部に置くことで、軽やかさと安定性を両立させています。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02

室内空間を広げつつも理想的なホイールベースの長さを維持していることで、最小回転半径4.8mという非常に小回りが利く仕様となっており、狭い路地裏の通りや小さめの駐車スペースでも楽に運転することができます。

最大の特徴であるハイブリッドシステムですが、低速から中速回転にかけて、電力が充電されている状態ではモーターの駆動を中心に走行します。

エンジンはあくまでも電力を供給するために補助機能として用いられるのですが、加速や高速回転を要求するとエンジンの出力が上がり、力強い走りを実現してくれる仕組みとなっています。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02

通常の走りでは、エコドライブモードやEVドライブモード（モーターのみ可動）を使い分けた低燃費走行、高速道路や山道などの斜面の走りでは、エコドライブモードでありながらもアクセルペダルを踏み込むパワフル走行という運転が可能となっています。

アクアの加速性能はどう？

ハブリッドカーにとって鬼門となるのが加速性能です。

燃費性能に重みを置いているだけに、エンジンの出力へ切り替わるのに時間がかかるためで、アクアに関して言えば、自動切換しか機能がありませんので、中速から高速回転へ上がらないと思ったようにエンジンが稼働してくれません。

停止状態からアクセルを踏み込んでも急加速しないのはこれが理由なのですが、0km/hから100km/hまでスピードが上がるまでの時間が10秒ぐらいかかります。

体感的にはかなり遅く感じるかもしれません。

加速した後はスムーズな走りとなりますが、初めてアクアのアクセルペダルを踏み込んだ方は、ペダルを緩めるタイミングを逸してしまうことが多く、さらにスピードを上げてしまいます。

スピードメーターをこまめに確認して、必要以上にスピードを出さないよう注意して下さい。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/eng_hv/

アクアの動力部分について仕組みを知っておきましょう。

ミッションはCVT(無段変速）を採用しており、段階的に大きさの異なるギアをシフトチェンジするのではなく、2つのギアの幅を変えることで滑らかに加速していきます。

1.5L直列4気筒エンジンを搭載しており、最大出力は74馬力（PS）となっています。

動力的には物足りなさを隠しきれない大きさとなっていますが、モーター駆動で最大出力61馬力（PS)が組み合わさることで、最大合算値100馬力（PS)まで向上させています。

搭載されたハブリッドシステムは、燃費性能のみならず加速性能にも貢献していることがよく分かります。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/eng_hv/

エンジン＋モーターのパワーは、高速道路や登坂運転時に能力を発揮してくれます。

それぞれの走り方のコツについて確認していきたいと思います。

・高速道度

高速道路へ入る合流地点では、加速を引き出すために十分な距離が必要となってきます。

なるべく中速回転を保ちつつ、アクセルペダルを踏んで高速回転まで持っていって合流して下さい。

高速道路に入ったら、90km/hを目安に運転すると燃費性能も同時に高めることができます。

100km/hになると、ガソリン消費が一気に増えますので気を付けて下さい。

・登坂

低速から中速回転では苦手な登坂も、60～70km/hくらいスピードが出ている状態では苦も無く走り切ってくれます。

勾配が載っている看板に注意しながら、事前にスピード調整をするよう心がけて下さい。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/eng_hv/

低速からの出だしに満足できない部分はあるものの、いったん加速してしまえば、一般的なガソリン車と同じような感覚を味わうことができます。

アクアの特性を活かすことで加速性能を活かせるスキルを身に付けて下さい。

アクアの乗り心地はどう？

加速性能以外にも特筆すべき点がありますので、アクアの構造を理解しながら覚えておくようにしましょう。

アクアに乗って最初に感じることは、車高の低さだと思います。

中央下部へ重量のある機器類を置き、低重心にこだわった造りは、路面に吸い付くような走りを実現させています。

ホイールベースの長さを広めにすることで、高速の安定性も追求しています。

小回りが利くコーナーリングは、ボディ強化も施されており、緩やかに加速する機能と併せて、無駄なブレーキングをすることなく安全にハンドルを回すことができます。

引用：https://toyota.jp/aqua/interior/cockpit/?padid=ag341_from_aqua_in_cockpit02

空気抵抗を軽減させたフォルムは、伸びのある加速性能と合わさって、同乗者へも快適な乗り心地を提供しています。

後部座席に座って感じることは、ゆったりとした滑り出しと回転数が上がる加速の両面において、大きな振動が伝わらないことです。

振動があると、どうしても足を踏ん張ったり、体を硬直させたりと余計な力を入れてしまうものですが、低重心安定化と制振材や高剛性ボディによる振動対策を備えたアクアでは、振動を気にするようなことはありません。

リラックスした状態でドライブを楽しむことができることでしょう。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02

室内の静寂性能も魅力の1つです。

ハイブリッドカーの特性にエンジンやモーターの駆動音が小さいことが取り上げられます。

こちらに加えて、外部で発生する空気の対流を拡散する構成は、遮音材や高遮音性ガラスによるノイズ対策もあって、外部音をシャットアウトしてくれます。

通常時のみならず、高速道路でもその真価を発揮してくれますので、声を張り上げたり、音楽のボリュームを上げたりすることなく、心行くまでアクアでの移動を楽しむことができます。

引用：https://toyota.jp/aqua/interior/cockpit/?padid=ag341_from_aqua_in_cockpit02

燃費性能を追求したアクアですが、ハイブリッドシステムによる恩恵は低燃費だけに留まらないことが見えてきました。

アクセル操作における無駄のない加速性、運転時における高い安全性、同乗者への心配を与えない配慮、ノイズ音から解放された室内空間での楽しみと全てにおいて工夫が施されています。

これらを引き出すための運転技術も必要となってきますが、メーター類にはサポート機能がしっかり備わっていますので、すぐに身に付けられると思います。

近郊の市街地や長距離ドライブのどちらも楽しめるハイブリットコンパクトカーのアクア、機会があれば試乗してみてはいかがでしょうか。

発売してから年月が経っていますが、いまだに人気が落ちないことが理解できたかと思います。

実用的な反面、ドライブを楽しむ要素がたくさん詰め込まれた車はそうそう現れません。

これからも進化するのであろうアクアに注目していきましょう。

キャッチ画像：https://toyota.jp/aqua/performance/performance/?padid=ag341_from_aqua_perf_performance02