アクアの安全性はどう？自動ブレーキや横滑り防止機能はついてるの？

2018年4月の一部改良により、待望のToyota Safety Senseがアクアに装備されることになりました。

自動ブレーキ機能や横滑り防止機能などの安全支援システムのことですが、昨今の車には当然のごとく採用されているもので、人気車種のアクアに関して言えば少々遅かったイメージがあります。

Toyota Safety Senseによりどのような運転ができるようになったのか確認していきましょう。

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

アクアは運転しやすいの？運転しにくいの？

燃費性能ではトップクラスを誇っているアクアですが、人気の秘密は走行性能にもあると言われています。

乗用車タイプのベース車であるモデルSは、全長4,050mm×全幅1,695mm×全高1,455mm、ホイールベース2,550mm、タイヤサイズ185/60R15とコンパクトなサイズとなっており、最小回転半径：4.8mmは路地裏へ入っても小回りが効いてくれて運転しやすいです。

最低地上高：140mmは、運転席に座る際に低さを感じることになりますが、着席してしまえば低姿勢でありながら車との一体感を得られることになります。

角度をつけたフロントウィンドウのおかげで視界が広く、デジタルメーター類も中央に寄せていることから死角となる部分が小さいのも嬉しいところです。

引用：https://toyota.jp/aqua/performance/?padid=ag341_from_aqua_navi_performance

アクアのハイブリッドシステムは、低速から中速に入るまではモーター駆動を主軸に走行しますので、エンジンは電力供給をするためだけに駆動することになります。

そのため、停止状態から加速するまでに時間がかかってしまい、例えアクセルペダルを踏み込んだとしても、一定の回転数まで上がらないうちは加速を実感することはなかなかできません。

出遅れ感を嫌がる方には不満が残るかもしれません。

中速から高速にかけてはエンジン駆動も併用して回転することになりますので、最高出力：100PSの馬力を存分に味わうことができます。

外観のフォルムを低く抑えたこと、ホイールベースを長めにとっていること、車体の重心を車両下部へ配置したことにより、伸びやかな加速と路面に吸い付くような安定した走りは躍動感のある走りを実現してくれます。

引用：https://toyota.jp/aqua/interior/cockpit/?padid=ag341_from_aqua_in_cockpit03

あまり加速を要求しない市街地での走りは低燃費重視の走りとなってしまいますが、いったん郊外に出てしまえば爽快な走りをしてくれるのがアクアなのです。

運転するにはとてもバランスの良い車と言えるのではないでしょうか。

アクアの安全性はどう？自動ブレーキについて

自動車に関わる死亡事故の7割を占めているのが、歩行者事故、正面衝突事故、車線逸脱事故、追突事故と言われているのをご存知でしょうか。

自動車メーカーではそれぞれサポート機能を開発して自動車へ装備しているのですが、トヨタ自動車ではトヨタセーフティセンス （Toyota Safety Sense）と名付けたパッケージ商品（衝突回避支援パッケージ）を用意しています。

アクアに採用された Toyota Safety Senseは、単眼カメラとレーザーレーダーを併用した検知センサーを使い、それに基づく統合的な制御が働くことで、事故の回避や衝突被害の軽減に期待が持てます。

まずは、自動ブレーキ機能について見ていきたいと思います。

・プリクラッシュセーフティ（先行車・歩行者検知制御）

単眼カメラは、前方の視野を広く捉えて先行車や歩行者の存在を認識する役目があり、レーザーレーダーは単眼カメラで認識した先行車や歩行者までの距離を計測する役目があります。

走行スピードを計算に加え、安全性が保たれているか一瞬に検知することになるのですが、警告やブレーキ動作によって段階的に分れたサポート機能が備わっています。

引用：https://toyota.jp/safety/tss/

段階1
衝突が予測される場合には、警報ブザーとディスプレイ表示により注意勧告を促してくれます。

段階2
ブレーキを踏めた場合は、強力なブレーキアシスト機能が作動します。

段階3
ブレーキを踏めなかった場合は、自動（被害軽減）ブレーキが作動します。

引用：https://toyota.jp/safety/tss/

・インテリジェントクリアランスソナー（静止物検知制御）

こちらは予防安全として用意されたものですが、ソナー（音波）を使って目の前にある静止物との接近を計測してくれるシステムとなります。

アクセルの踏み間違えや踏み過ぎで起こる静止物の衝突事故を未然に防止するサポート機能で、自宅やコンビニ等の駐車スペースへ車を止める際、静止物に近づくとハイブリッドシステムを抑制し、さらに距離が縮まると自動（被害軽減）ブレーキが作動します。

フロント周り、リア周りに計8個のソナーが完備されてり、どちらの向きから駐車しても制御が働いてくれます。

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

アクアの横滑り防止機能について

続いて、横滑り防止機能について見ていきたいと思います。

・レーンディパーチャーアラート（車線逸脱警報）

前提となる条件ですが、ウインカーを使わなかった場合のみ機能しますので、ウインカーを出して車線変更をする場合は、ドライバーの責任で運転することになる点を忘れずに心がけて下さい。

横滑り防止機能の仕組みですが、単眼カメラに左右の車線（白色線、黄色線）を常に認識する機能があり、ドライバーがウインカーを使わずに車線を逸脱する可能性があると検知した場合、ブザーとディスプレイ表示による警報が発生られます。

また、車種にもよりますが、ステアリングを制御してくれる機能もあり、ハンドルを重たくすることで車線のはみ出しを回避できるようサポートしてくれます。

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

段階的に分かれたサポート機能を以下に記します。

段階1
車線内の中央付近に車がある場合は、ディスプレイ上は警告もありませんので、その状態を保つよう意識しながら運転します。

段階2
車線からはみ出す恐れがある場合は、ディスプレイ上に警告が出るとともに警報が鳴り響きます。

段階3
ステアリング制御が備わっている場合は、回避しやすいようにハンドル操作の制御が作動します。

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

ステリング制御について、残念ながらアクアには備わっていません。

同メーカーで言えば、カムリ、プリウス、ハリアー、C-HR等のスポーティーな運転をする車種に装備されているようですので、アクアは対象外となっています。

はみ出し防止のディスプレイ表示やブザー警告を認識したら、慌てたりせずにハンドル操作を慎重におこない、車線内の中央付近に戻すようにしましょう。

アクアの安全性能まとめ

自動ブレーキ機能を搭載したアクアは、セーフティ・サポートカー（サポカー）となっており、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発している対象となっています。

さらに、高齢者に多いと言われている踏み間違い事故防止をサポートする機能を搭載すると、そのランクがサポカーSとなりさらに評価が上がります。

Toyota Safety Sense

• 自動ブレーキ（対歩行者）
• 車線逸脱警報（車線維持支援）
• 先進ライト（自動切替型前照灯）

インテリジェントクリアランスソナー

• ペダル踏み間違い装置（時加速抑制）

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

 

サポカーを踏まえて、アクアのグレード別にまとめていきます。

モデルL

• Toyota Safety Sense（メーカーオプション）
• インテリジェントクリアランスソナー（メーカーオプション）

モデルS

• Toyota Safety Sense（メーカーオプション）
• インテリジェントクリアランスソナー（メーカーオプション）

モデルG（ソフトレザーセレクション含む）
※サポカー

• Toyota Safety Sense （標準装備）
• インテリジェントクリアランスソナー（メーカーオプション）

 

モデルCrossover
※サポカー

• Toyota Safety Sense （標準装備）
• インテリジェントクリアランスソナー（メーカーオプション）

引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety

 

車商車（モデルL)や乗用ベース車（モデルS)は標準装備となっていないため、サポカー対象には含まれていません。

モデルSは若い世代を中心に販売しており、高齢者が起こしがちな誤操作は少ないと判断されてのことなのでしょうが、Toyota Safety Senseに関しては是非とも標準装備化を進めてもらいたいものです。

参考となりますが、特別仕様車はランクの高いサポカーとなっていますので紹介しておきます。

モデルCrossover “Glam”
※サポカーS（ワイド）

• Toyota Safety Sense                                    ：標準装備
• インテリジェントクリアランスソナー         ：標準装備

モデルS “Style Black”
※サポカーS（ワイド）

• Toyota Safety Sense                                    ：標準装備
• インテリジェントクリアランスソナー         ：標準装備

引用：https://toyota.jp/aqua/grade/special/?padid=ag341_from_aqua_grade_special_detail

注目したいのが、モデルS “Style Black” です。

落ち着いたダークブルーマイカを特別限定色に持ち、室内はブラックで統一されており、全体的に大人向けに演出されたデザインを施しています。

さらに、サポカーS（ワイド）となっていますので、ベース車（モデルS)よりも86,000円ほど高いですが、お買い得と言えるのではないでしょうか。

安全性能にフォーカスを当ててアクアを見てみましたが、Toyota Safety Senseは全車に標準装備されていないのが残念で仕方ありません。

自動車を運転するうえで過信することが一番怖いところでもありますので、安全性能を装備することを前向きに検討していただければと思います。

キャッチ画像引用：https://toyota.jp/aqua/safety/?padid=ag341_from_aqua_navi_safety